う医師の誤解です。もしカゼがウイルスであれば、カゼの最前線にいて患者さんのセキやクシャミを浴びている開業医の我々はいつもカゼをひいていなければなりませんが、実際そうではありません。医者はいつもカゼのウイルスに接しているので免疫力がついているからカゼをひかないのではという反論もありますが、我々も開業するまではカゼとは無縁の専門医として外来・病棟・研究室で働いていたため、カゼウイルス(?)に接する機会はほとんどありませんでした。このため開業以来ほとんどカゼをひいたことがない自分としては、カゼのほとんどがウイルスとはとても信じられないのです。インフルエンザウイルスは明らかに感染症なのですが、それ以外をどう考え、「カゼ=ウイルス」という一般論では理解できないカゼの本質に迫り、どのように対処していくかを今回のテーマとしました。皆さんも自分や家族に当てはめて、カゼについて考えて頂きたいと思っています。
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