要な動力です。また、血管から血管外の細胞などに水分や栄養などの物質を押し出して送るために欠かせない動力になっています。つまり、血圧が低いと栄養などの体に必要な物質が行き渡らず命を保つことが困難になります。心不全が典型で、血圧が下がりすぎ身体機能を維持できません。一時的に体調が崩れ血圧が下がるようなときには、交感神経が作動して血圧を上げ、何とか生命を維持しようと体は頑張ります。このため、突然の病気で病院を受診したときなどは血圧が上がっていて驚くことがあります。また、薬で血圧が下がりすぎると、脳へ血液が行かずフラフラします。 逆に高い場合は、少し高いぐらいでは自覚症状は出ません。高血圧が長く続くと、脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)や心臓病(虚血性心疾患等)、腎臓病(腎硬化症)、解離性大動脈瘤など危険な疾患を誘発します。この危険を回避するために、血圧が高いと治療で下げて行くことが必要となります。
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