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セキをする人が多い季節にマスコミなどで必ず話題となるのがセキぜん息です。
咳喘息とは、気管支の平滑筋の収縮が過剰に起こり気道が狭くなり、セキだけ出るものです。このため、ツロブテロールやメプチンなどのβ-ブロッカーが効くとされます。一般に慢性的なセキで最も多いとされているのがこれです。
アトピー咳嗽は気道にアレルギー性の炎症が起こってセキが出るため、アレルギーの薬である抗ヒスタミン剤（エピナスチン、メキタジンほか）が有効とされるセキの疾患です。こちらはノドのイガイガを伴うことが多く、咳喘息よりは口に近い部分の気道にも炎症があるとされています。
咳喘息も喘息もタンや気道粘膜を調べてみると、タンには好酸球が含まれ、気道粘膜には炎症がありそこにも好酸球が多く見られます。好酸球とは、顕微鏡で見ると赤く染色された顆粒を持つ白血球です。これは、アレルギー反応を鎮め、アレルギーの際に炎症の原因となる物質、ヒスタミンの働きを不活化します。つまり、好酸球がある、または多いと言うこと
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は、アレルギー反応がそこにあり、好酸球がそのアレルギー反応と戦っているということになります。こうしてみると咳喘息もアトピー咳嗽も似たようなことが気道に起こっているため気道のアレルギー反応を抑える吸入ステロイドを使うのが適切な治療だと信じられています。
慢性のセキで最も多いとされる咳喘息、その影に隠れていて見逃されているアトピー咳嗽の患者さんが、吸入ステロイドを処方され、それでもセキが止まらないと言って多く来院されます。呼吸器科で呼気NO（一酸化窒素）を測って喘息と診断された方も同様な方が多くいます。
このような方の話を聞くと、ノドがイガイガしたり、鼻声だったりすることがほとんどで、ノドをよく見ると炎症を示す赤味はあまり無いものの、透明や黄色の分泌物がへばり付いていたりします。また、経過の途中に微熱を含んだ発熱や目の周りの頭痛を伴っていることも多いようです。分泌物は主に鼻をススってノドまで垂れた後鼻漏で頭痛は副鼻腔の内圧が高くなったことが原因です。
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