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ます。これがセキの正体です。Aの様な浅い部分の刺激の原因とされているのが、気道内の過剰な分泌物(タン)や吸い込んだ異物で、受容体の反応性亢進(アトピー咳嗽)、食道逆流によるセキ、ACE阻害薬(血圧の薬)によるセキなどです。このほかセキ受容体は下部食道や、胸膜、耳などにも分布し、様々な刺激でセキを誘発します。Bの深い部分の神経の過剰刺激によって起こるセキが気管支喘息や、セキ喘息といったものです。 なお、このA,Bはそれぞれ独立したセキと考えられており、喘息で使われるメプチンやツロブテロールなどのβ刺激薬は、Aのセキ受容体やセキ中枢を抑制することができず、喘息の息苦しさは軽減できますが、セキを完全に止めることはできません。また、気管支平滑筋の収縮が関与しない上気道炎のセキも止めることができません。 セキは自分の意志でもすることができ、心の問題でセキを繰り返したり習慣的なセキをしている場合もあります。
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