|
|
|
|
|
|
中高齢者は免疫力が落ち、様々な感染症にかかったり、それが重症化します。これを予防するために以下のワクチン接種が推奨されています。
高齢者肺炎球菌ワクチン 病院内感染ではなく市中肺炎のうち高齢者に最も多いのが肺炎球菌による肺炎です。一口に肺炎球菌と言っても100種類にも登る株があり、その中でも毒性が強く重症化しやすい株を23種類集めて作ったワクチンが、ニューモバックス®と呼ばれるワクチンです。肺炎球菌ワクチンには、乳児に接種し、髄膜炎予防に使う13種の株を含んだプレベナー®もあります。現在、前者だけが65歳以上の未接種者に5歳刻みの年に公費助成が受けられます。ニューモバックス®は5年後以降再接種可能ですが、2回目以降は公費助成は受けられません。アメリカではこれに加え、プレベナー®の接種の併用が推奨されていますが、現在の日本ではまだ承認されておらず、公費助成はありません。一部の意識の高い医療機関では推奨し実施を促しているところもあるようで、今後、こちらも導入が進むかもしれません。 インフルエンザワクチン: インフルエンザが流行する前の10月〜翌1月くらいまでに接種されます。毎年翌年の流行をWHOが予測し、推奨株を提示し、それに沿って各国が自国の実情に
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
併せて作成します。通常A型が2株、B型が2株の4種のウイルスから作られた4価ワクチンとなっています。接種後、抗体ができるまで2週間程度はかかるため、流行が始まる前に接種してください。12歳以下は通常2回接種となっています。デイサービスなど集団生活の機会が多い高齢者は、必ずやっておきましょう。なお、このワクチンはインフルエンザの発症を完全に予防することはできず、重症化の予防が主目的なので接種したことで安心せず、流行時はマスクを着用し、インフルエンザかなと思ったら必ず受診してください。 帯状疱疹ワクチン: 水痘・帯状疱疹ウイルスに初感染すると水ぼうそうになり、そのままウイルスが体に潜み、病気や高齢化で免疫力が落ちた時に暴れたのが帯状疱疹です。小児で定期接種となっている水痘ワクチンの接種で帯状疱疹の発症率が50%減少し、帯状疱疹後神経痛の2/3が予防できることがわかっています。50歳以上になると帯状疱疹の発症率が上がるので、対象者はこれ以上の年齢の方です。なお、小児用の水痘ワクチンと帯状疱疹用のZOSTAVAX®は生ワクチンなので抗ガン剤などで免疫力が著減した方の場合、重症な水痘を起こすことがあるため、不活化ワクチン類似のShingrix®などが用いられる場合もあります。
|
|
|
|
|
|