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カビは、ジメジメとしたお風呂場などに生えます。しかし、普通の植物とは異なり光合成ができないので、栄養分も必要です。人間の体の表面は、角質というタンパク質を中心とした有機物でできており栄養が豊富です。ここに水分が加わると、様々な微生物が繁殖します。ブドウ球菌や連鎖球菌に加え、様々なカビも群れをなし繁殖します。特に高温多湿な夏は、カビが最も勢いを増す季節です。 水虫:白癬菌は水虫を起こすカビで、ケラチンというタンパク質を食べています。このため水虫は、足のユビの間やツメなどケラチンでできた部分に繁殖し、口腔粘膜などケラチンの少ない部分には生えません。白癬菌症は、生える部分によって異なる名前で呼ばれています。 タムシ:足の先以外の体表にできる白癬菌症です。ゼニタムシと呼ばれることもあり、円形で、周囲に発赤や水疱などがあり、中央にはこれがなく、穴の空いているコインの様な形をしているからです。中央部はカビが栄養を食べつくしたあとで、周囲の美味しく真新しいケラチンがある新天地へカビは広がります。図は大きい物ですが、初期は1円玉以下のもので中央の穴が無いものも多く、大きさは様々です。白癬菌が生えているか確認する場合は、赤い円周の部分の皮フを少
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しとって顕微鏡で確認します。 治療はルリコンクリームのような抗真菌剤の塗布です。カビ全体に言えることですが、1〜2週間塗って炎症が治まっても菌は死なずに残っている場合が多く、月単位で少し長く、広めに塗ることが完治を目指すコツです。 癜風(でんぷう):みぞおちなどの汗の溜まりやすい場所や、乳房の下、左右のお尻の間など肉が重なる場所が茶色くなったらデンプウの可能性が高いです。汗をかきやすい背中や首筋、腕や股間も好発部位です。でんぷう菌と呼ばれるカビの感染症ですが、白癬菌症と比べてかゆみが弱いため、シミでもできたのかと思っている方が多いようです。でんぷう菌は皮フのメラニンの合成を阻害するので、紫外線にあたっても菌のいる場所は、日に焼けず黒くならないため、日光浴の後にコイン状の白抜けができてわかることもあります。 抗真菌剤を塗れば1ヶ月ほどで消えますが、白抜けは長引きます。
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