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体内時計は、基本的に自分の意志で時間を設定することはできませんが、様々な工夫で設定を変えたり、設定が変わらなくとも体調を崩さないで済ますことが可能です。 起床時間を後ろ向きへ設定する:飛行機で東側、つまり、アメリカ方面へ行くと日の出が8時間くらい早まります。逆にヨーロッパ方面へ行くと8時間ほど遅くなります。マウスの実験では6時間ずつ朝の始まりが早いほうへシフトしていくと死亡率が高まり、遅くしていく場合は問題がないことから、起床時間が遅れる方向へは体内時計のズレは自動設定されやすいようです。このためシフトを組む場合も起床時間が遅くなっていく方向なら問題が起こりにくいと考えられています。 不眠の対応:シフト勤務や海外出張が多い場合は、ど
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うしても体内時計の設定が上手くいきません。その場合は設定時間を変更する物質であるメラトニンの受容体に作用する、ロゼレムの内服が合理的です。また、光に当たると設定時間の変更ができないので、遮光カーテンなどを使って寝室を真っ暗にすることも大切です。短時間の仮眠も良いでしょう。 自分の体をモニターする:簡単な指標は、血圧、体重です。体内時計が狂う場合は様々なストレスがかかっていることが多く、血圧も上がりがちです。そこで、1日2回ほど継続的に測ってみましょう。体内時計が狂う場合は体重が増える場合が多いため、これも測っておき、増える傾向があるなら食事や間食の制限も必要です。時間の再設定のために、外へ出て運動することも有効です。
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