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心不全は、読んで字のごとく、心臓が十分働かなくなることです。具体的には、「何らかの心臓機能障害の結果、呼吸不全や倦怠感が出現し、それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群である」と心不全のガイドラインに明記されています。もう少しかみ砕くと、"様々な原因で心臓の血液を送り出すポンプ機能が低下し、その結果、息切れがしたり、体がだるくなり、体を動かそうとしても十分動かすことのできない体調不良の総称"といった感じです。心臓の最も大切な場所は左心室で、そこに溜まった血液を心筋の収縮で、全身に送り出します。心不全には、左心室の拡張容量が少なくなる場合(左室拡張機能障害)と、容量が十分でも、その血液を十分押し出せない場合(左室収縮機能障害)があります。
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vまた、急に心不全を起こす急性心不全と、ゆっくりとした経過をたどり、徐々に心臓の機能障害を起こす慢性心不全があります。慢性心不全の最中に、急激に状態が悪化する、慢性心不全の急性増悪という急性心不全のような場合もあります。なお、心不全に陥ると、心臓の拍出量(送り出す血液量)が減ります。すると、手足や脳の血圧が下がるため、交感神経が刺激され、血管を収縮させて血圧を上げたり、レニン,アンジオテンシン,アルドステロン系(RAA系)が活発化し、血流量を保つため、血管内に水分や塩分を貯め込んで容量を増やそうとします。これが行きすぎると、弱った心臓が水分や塩分をもてあまし、肺や足など全身に水がだぶつき、息切れや、足のだるさなどにつながります。
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