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夏ばて、熱中症などの主な原因は気温の上昇です。しかし健康を害する敵は気温の上昇だけではありません。次の4についても意識して下さい。 1)日差しの強さ 太陽は様々な波長の光線を地球に降り注いでいます。波長の短いものから、紫外線、可視光線(いわゆる光)、赤外線の順です。我々の目に見えるのは可視光線ですが、熱を生む赤外線ほか、日焼けの原因となる紫外線も浴びています。紫外線は、波長の短いUV-CとUV-B、長めのUV-Aがあり、UC-Cはオゾン層に吸収されるため地表に届かず、BとAが問題になります。日焼けや皮フの遺伝子を傷つけ皮フガンの原因となるのはUV-B、比較的皮フへのダメージが少なく、浴びることでビタミンDの活性化を促し骨を強くするのがUV-Aです。ちなみに植物の光合成は可視光線によるもので、アカジソや赤キャベツなどの植物はUV-Aの化学作用を利用しアントシアンという赤紫の色素を作っています。しかし、UV-Aも皮フのたるみやシミ、黒く焼ける原因となるため、真夏に浴びるのは考え物です。 2)湿度 高温多湿の日本の夏です。天気予報に表示されている現在の湿度は88%でした。一般に快適な湿度は50%前後とされています。湿度が高いと皮フ表面にかいた汗が蒸発しません。汗は蒸発することで熱を体から逃がす働きがありますが、これが阻害されると、体内に熱がこもります。熱がこもると、体がだるくなったり、疲れやすさを感じます。また、胃腸に熱がこもると、食欲が落ちてきます。熱中症そのものと言える症状ですね。
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湿度が高いとカビや細菌が繁殖しやすくなります。具体的には畳やジュータンがカビたり、ちょっとした傷が膿むこともあります。カビはハウスダスト(ホコリ)の主成分の一つで、鼻炎やぜん息など、気道の病気を引き起こします。このように高い湿度は気温の上昇と手を携えて、人の体を攻撃します。 3)無視できない花粉症 花粉症と言えば、春先のスギやヒノキのイメージです。しかし、植物は真冬を除いて、入れ替わり立ち替わり活動しており、夏や秋に花粉を飛ばし受粉するものも多々あります。 イネ科の花粉:イネの様に穂のついた雑草で、カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリなどです。田植えの時期と重なり、GWを終えた5月~7月を中心に花粉を飛ばします。 秋の雑草花粉:ブタクサ、ヨモギなどで、一般に秋に鼻炎を起こす花粉として知られています。しかし、秋と言っても8月の後半から飛散するので夏カゼ?と思っている方が多いようです。 これらに加え、前述のエアコンのホコリやカビなどのアレルギーが以外と多く、これらが夏カゼの主な原因と言っても過言ではないでしょう。 4)不適切な飲水 汗の成分は水と塩分です。このため、汗をかいて脱水気味の時は、塩の入っていない水やお茶よりもスポーツドリンクが適切です。OS-1などの経口補水液はより塩分が多く、普段飲むと塩辛くてまずく感じますが、運動で大汗をかいた後は不思議と美味しく感じます。美味しいと感じたら塩が不足している証拠です。
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