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鎌倉市大船 山口内科 

内科疾患と運動

 「病気の時は静かにしていなさい!」、と言うのはある意味正論ですが、急性の感染症で早死にした昔はいざ知らず、寿命が延びて様々な慢性疾患がある時代には話が変わってきました。現在では、高血圧や糖尿病はもちろん、虚血性心疾患などでも運動が大切であることがわかり、運動によって疾患の悪化を防ぐとともに、再発や入院、合併症が減ることが知られています。活発に動く人は、早死や慢性疾患発生のリスクが2~3割減少し、激しい運動でなく歩く程度のものでも十分効果があります。逆に、急に激しい運動をすると心筋梗塞など突然死を起こすことがあるため、まずは体の負担にならない運動から始めることが推奨されています。また、運動をすることで、身体機能が改善するため、高齢になっても自立した生活を続けられるようになり、一人暮らしになった老後も若い家族や介護にあまり頼らなくて済みます。今回は、様々な内科疾患に対する運動の効能についてまとめ、少しでも皆さんに実行していただき、生活の質を改善し

ていただきたいと思っています。
注意点
1)まずは医師に相談
 どのくらいの強さの運動を、どのくらいの時間と頻度やるべきかを相談する必要があります。また、運動を始めて不具合があるときも我慢せず、報告をしておいた方がよいでしょう。
2)目標を決める
 やると決めたらスケジュールの目標を立てたり、"体重を5kg減らしそれを維持する"などです。少し慣れてきたら、近隣のハイキングコースを全て歩くとか、1年間で、青森までと同等の距離を歩くなどの目標もいいですね。
3)異変を感じたら頑張らない
 普段運動をしていない人が急に動くと、筋肉を痛めたり膝や腰の関節を傷めることがあります。傷めたまま運動を続けると、故障部位の傷が広がり治るのに時間がかかってしまい、結局運動ができない期間が長くなってしまいます。また、胸の痛みや息切れなど内科的な異変を感じた場合は、まずは運動を中止し、医師に報告してください。

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