夏に多い子供の病気

手足口病とヘルパンギーナ
 
コクサッキーA群や、エンテロウイルスが原因となり、手のひら、足の裏、口の中に小水泡(水膨れ)を作る乳幼児の夏風邪です。潜伏期は2〜7日で、38℃以上の高熱を出すこともあります。手足口病は皮膚の水疱が主なもの、ヘルパンギーナは口の中の水疱や口内炎などの症状が強いものを指し、同じ病気の可能性があります。ごくまれに髄膜炎や、心筋炎を起こすこともありますが、一般には良好な経過をたどり、3〜5日程度で治ります。のどからは2週間程度ウイルスが検出されますが、他の小児の伝染性疾患と比べ症状が軽いため、必ずしも登園、登校を禁止する必要がありません。しかし、口の中の症状が強い間は咳によってウイルスをまき散らす可能性が高いため、お休みした方が無難でしょう。

プール熱
 咽頭結膜炎と呼ばれ、発熱、喉の痛み、目の充血を起こす夏風邪の仲間です。アデノウイルスが病原体で、プールを介して学童の間に流行ります。発病すると、39℃の高熱が3〜7日続きます。流行した場合はプールの使用を禁止し、主な症状が消退するまで登校、登園は控えてください。プールに入ったらくれぐれも目を洗い、うがいもしましょう。
伝染性膿痂疹(とびひ)
 虫さされ・あせも・すり傷などジュクジュクしているところに、ブドウ球菌などの雑菌が感染して起こります。かゆみのある水疱ができ、破れると、かさぶたを作ります。ひっかくと掻き傷に沿って菌が飛び散りそこでもまた水疱を作ります。その広がり方が飛び火みたいなので「とびひ」という俗名で呼ばれます。治療は傷をよく消毒し、抗生剤入りの軟膏を塗りましょう。ひっかいて広げてしまわないように、患部はガーゼでおおっておきます。抗生剤を内服する事もあります。治るまではプールはさけてください。お風呂は、シャワーなら結構です。





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