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更年期障害は女性の専売特許と考えられてきました。事実、女性は50歳付近で閉経し、女性ホルモンの分泌がグッと減るため、その前後から様々な体の変化や変調をきたします。これに対し、男性では閉経の様な明らかな節目がなく、男性ホルモンの分泌の減少も目に見えるような変化がありません。このため、50歳前後の男性には更年期が無いと考えられがちです。ところが近年、男性でも女性の更年期障害の様な変化がくるのではと言われています。 女性の更年期障害は図1のような原因で起こります。この結果、 身体症状:肩こり、腰痛、関節痛、疲労感 血管運動神経症状:のぼせ、ほてり、発汗、動悸など 精神神経症状:不安、抑うつ、気力減退、不眠、しびれなど 泌尿生殖器症状:萎縮性膣炎、頻尿、尿失禁 骨粗鬆症 などが始まります。 男性の場合は、ごく一部
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のヒトに男性ホルモン(アンドロゲン)の低下が起こり(LOH症候群)、図1の卵巣機能低下を精巣機能低下に当てはめると3つの円が描ける場合がありますが、下の二つだけでも上記に似た症状が出ることがあります。これらはまとめて男性更年期障害と呼ばれているようです。主な症状は以下です。 身体症状:体調不良、腰痛、関節痛、筋力低下、疲労感 血管神経症状:発汗、ほてり、動悸 精神神経症状:抑うつ、いらだち、不安、無気力、精神的疲労など 泌尿生殖症状:排尿障害、性欲減退、勃起障害など こうして眺めてみると、女性、男性に特有な問題を除いて、意外に似たような症状が並んでいます。本来はホルモンの低下による"更年期"の存在が無い男性に、女性の更年期にあたる時期に類似の症状が、明らかな原因がなく起こるので、男性更年期障害と呼ばれているのでしょう。
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