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前述の通り、皮膚表面と体の内部では0.5〜1.0℃程度温度が異なります。また、体温も測り方によって測定誤差や、測定間違いが起こるため、正しく測りましょう。なお、測定部にかかわらず、入浴後、運動後、食後は体温が高めに出ます。また、外出から戻った直後は気温の影響を受け、高かったり低かったりするので、注意が必要です。 ワキでの測定(電子体温計) 日本で体温計と言えばほとんどこれです。昔の水銀計は誤差が少なく正確な温度を示していました。短時間で測れる最近の電子体温計は体温が上がっていくカーブから体温を予測して表示します。従って、測定条件が悪いと誤差が出やすいため、以下のことに注意ください。 @脇の下の汗をきちんと拭くこと。 A体温計の先端を脇の中央部に差し込んで密閉し、液晶部分が斜め下になるように腕ではさみます。 B測定中は体温計をきちんとはさんで動かないこと。 C電子音が鳴る前に取り出さないこと。 口腔内の測定 基礎体温などを測る場合よく用いられる方法です。欧米ではワキでの測定よりこの方法が一般的で、体の内部の体温に近い値を示します。 @舌の裏側中央部の縦ヒダの横に体温計の先端を当てて、口をしっかり閉じる。 A測定中は動かないように手で支える。 B測定中はゆっくり鼻で呼
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吸し、しゃべらないようにして、外気がなるべく体温計の先端に触れないようにする。 耳での測定 耳の中の赤外線を感知して体温を予測します。1秒程度で測れるため、赤ちゃんなど、じっとしていられない人の体温測定に向いています。こちらも体の内部の体温を反映します。 @耳の奥の鼓膜方向に深く差し入れる。この時、耳の穴はしっかり塞ぎます。 Aスタートボタンを押し続け、ブザーが鳴るまでしっかりと固定する。 B赤ちゃんの場合は、寝た姿勢で測定側の耳を上向き、反対側の頬を下向きにして頭部を固定すると安定して測れます。動いてしまう幼児も頭を押さえて固定しながら測定しましょう。 体温の日内変動 体温は人によって個人差がありますが、その個人の中でも時間によって変動しているのが普通です。グラフのように夜間に体温が下がり、日中に上がってきます。概ね早朝の4時ころ最低値となり、午後に最高値となります。体温は筋肉の運動などでエネルギーを燃やすことで発生するため、寝入ってしまってからほとんど動かないと徐々に下がってきます。朝方になると起床し体を動かす準備に入るため、交感神経が興奮し始め、代謝に関係するホルモンの分泌が活発になると体温は徐々に上がり、活動のピークが過ぎても熱が残っていて、活動が低下してくる夕方になると下がり始めます。病気の時の体温が、朝になると下がっているのに、午後からまた上がって来るというのは、このような体温の日内変動が関与しています。従って発熱しているかは平均値で見ていくことも大切です。
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