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ホルモンの代表選手、ステロイドは図のような、6角形3つ、5角形1つに鎖がついたような形の、炭素骨格を持った有機化合物です。この形は、コレステロールの炭素骨格と類似で、事実、ステロイドはコレステロールを原料として作られています。同様な骨格を持つ、体の大切な物質として、胆汁酸やビタミンDがあります。 ステロイドホルモンは大きく分けて、 副腎皮質ホルモンと性腺ホルモンがあります。これらをさらに分類すると、 1)副腎皮質ホルモン a)糖質コルチコイド(コルチゾール) b)無機質コルチコイド(アルドステロン) c)アンドロゲン(男性ホルモン) 2)性腺ホルモン a)卵胞ホルモン(エストロゲン) b)黄体ホルモン(プロゲステロン) c)テストステロン(男性ホルモン) に分けられます。この中で、今月の主題の中心は糖質コルチコイドなので、その他のものに軽く触れておきます。 アルドステロン:腎臓の尿細管でナトリウム(Na)とカリウム(K)の吸収、排泄をコントロールしています。体の塩分の調節に最も大切なホルモン
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です。 男性ホルモン(アンドロゲンなど) 少年から成人男性への第二次性徴を進めるホルモンです。声変わり、男性らしい体への変化、精子の形成などに関わります。また、女性では左下の六角形が芳香族(ベンゼン環)の形に変化し、エストロゲンになります。 エストロゲン 卵巣で作られる女性ホルモンで、性徴の発現、排卵のコントロール、閉経などに関与しています。骨粗鬆症の予防、コレステロールの低下、動脈硬化の予防など、女性が若々しくいるために必要なホルモンで、更年期後の骨粗鬆症の予防として注目されていました。しかし、乳ガンの発生や増殖にも影響するため、骨粗鬆予防には近年、敬遠されています。 プロゲステロン 卵巣や妊娠時の黄体から分泌され、妊娠の維持、継続を進めるホルモンです。エストロゲンとの合剤が、経口避妊薬(ピル)として使われます。
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