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表をご覧ください。冬を含めて一年中何かの花が咲いています。このため、季節を問わず、様々な花粉が飛んでいるわけです。 春はスギとヒノキが花粉症の横綱です。また、夏前(田植えの時期)は、穂のついたイネ科の雑草が咲きます。スギやヒノキは裸子植物ですし、イネ科もご存じのとおり花らしい花ではありませんが、どちらもれっきとしたおしべ(雄花)があり、花粉をまき散らします。秋のブタクサやオオブタクサは空き地や線路脇などに咲いている高い黄色い花粉を飛ばすキク科の花です。これらが、花粉症を起こす有名な植物達ですが、もちろんこの表にあるものだけが花粉症の原因ではありません。季節はずれに、カゼかなっと思った時も、アレルギーの症状かもしれないと疑ってみましょう。 さて、年がら年中アレルギー性鼻炎の方もいます。表の上三つの他、ホコリやダニに対するアレルギーがある場合は一年中鼻をかんでいなければなりません。特に、副鼻腔炎(慢性ならちくのう症と呼ぶ)や中耳炎をしたことがある方は通
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年性の慢性鼻炎の可能性があります。一年中だと救いようがないと感じるかもしれませんが、よい時と悪い時の波は必ずあります。よい時(アレルギー反応が弱い時)は薬を軽くしたり止めてみて、悪い時はマスクを徹底するなどの予防や点鼻薬を含めた包括的な治療が必要です。 このように花粉症やアレルギーと言っても様々なので、該当する可能性のある方は手帳やカレンダーにアレルギーの度合いを記録し1年後に振り返ってみるのもよいでしょう。そうすれば一年のうち、どの時期がアレルギー症状が強いのかわかり、今後の対策も立てやすくなります。私は「カゼをひいた」と言って来院する患者さんのカルテのページを何年分か振り返りっています。毎年同じ時期に"カゼをひいて来ている"ことがわかると、季節性のアレルギーを強く疑います。病気やカゼの診断は、その時だけの診察で決まるわけではありません。大切なご自分の体です。ドックや医者任せにするだけでなくご自分でも振り返ることが必要です。
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