2.花粉症治療薬について

花粉症の治療には様々なアプローチがあります。ここでは一般的な治療薬について説明します。
1)抗アレルギー剤
アレルギーが起こる仕組みの様々な部位を押さえ、症状を軽減します。代表的なものとして、ザジテン、インタール、リザベン、アレギサールなどがあります。
2)抗ヒスタミン剤
アレルギーの主因となる、ヒスタミンが、粘膜細胞に付くのをじゃまして、症状をとります。脳細胞のヒスタミン結合部位にも付着するため眠気が出ます。代表はポララミン、タベジール、ニポラジンなどです。
最近は、抗ヒスタミン作用を持つ抗アレルギー剤、(セルテクト、レミ

カットなど。)脳細胞には結合せずほとんど眠くならないものも開発されました。(アレジオン、エバステルなど。)
3)ステロイド
最強の抗アレルギー剤で、様々な部位で炎症を改善します。長期にわたって服用したり注射で使うと、多彩な副作用が出るため、症状がひどいときだけ短期間に使用します。なお、点鼻薬など外用のものは体内での分解も早く、まず副作用が出ないため、安心して使用できます。
4)血管収縮剤
鼻粘膜などの血管を収縮させ、そこから漏れて出てくる鼻水を押さえます。(プリビナなど。)随時使って下さい。






3.花粉症治療のポイント

薬の使い方としては、飲み薬と外用があります。どちらを中心にするか、またどの薬を選ぶかの明確な基準はありません。その年の花粉の状況、過去に使った薬の効き目、そしてある薬を試してみての効果が薬を選択する道しるべになります。鼻だけの症状の方は、点鼻薬が良いでしょう。鼻炎症状に加え、目のかゆみなどの症状がある方は飲み薬を

選ぶと一石二鳥になります。また、花粉が飛ぶ前、花粉が飛び始めた後によって薬の選択が違ってきますので、以下を参考にしてください。
1)抗アレルギー剤
比較的弱く即効性がないため、花粉が飛ぶ2〜4週間前より使用して体の準備をしておくと、花粉が飛んでからの症状が軽くなります。前もって飲んでおく内服薬、点鼻

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