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ウイルス感染症の検査法は主に次の3とおりです。 @ウイルスの遺伝子を捕まえる Aウイルスの成分タンパク等を捕まえる Bウイルスに対する人体の反応を捉える @とAは現在ウイルスがいるかどうかわかり、Bはヒトがウイルスに感染し、反応したかどうかわかります。 @遺伝子検査(PCR検査) PCR検査とは、DNA遺伝子がある一定の条件で温度を上げ下げする1サイクルのたびに倍々に複製されるという性質を利用し、DNA遺伝子を増幅する方法です。この増幅し量が増えたDNAは、電気泳動その他の方法で可視化され検出されます。RNAウイルスであるコロナウイルスは、一度RNAを鋳型とし、それと合わさる相補的DNA(cDNA)を作ります。元々自然界ではDNAからRNAは作られても、その逆はHIVなど一部のウイルス感染以外に存在しないため、この過程を逆転写と呼ばれます。逆転写(Reversed Transcription)で作ったcDNAを増幅し、それを検出するため、新型コロナウイルスの検査はRT-PCRと呼ぶのが正式です。検査前のウイルス抽出に、1〜2時間、増幅のサイクルを何十回も繰り返すのに4〜6時間かかるため、この抽出、サイクルの過程を簡略化したり、サイ
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クルを作らず増幅する速い方法も考案・実用化されています。LAMP法、スマートAMP法などと呼ばれているものがこれです。 A抗原検査 ウイルス表面のエンベロープ上のタンパク質などをそれに対する抗体で捕まえて検出する方法です。インフルエンザやマイコプラズマのノドや鼻から調べる迅速検査の仕組みと同じです。利点は、検査結果が30分以内に出るため、目の前にいる感染疑い者を感染確定者として取り扱うべきか迅速な判断ができることです。(入院、隔離施設、自宅待機など)欠点はウイルス成分を増幅できないので、ウイルス量が少ないと検出できないことです。このため、ウイルス量が多い、発生初期は有用ですが、治ったかどうかの陰性確認には向きません。 B抗体検査 ウイルスに感染すると人体は免疫グロブリン(IgGやIgM)が作られ、これらはウイルスを認識したり、攻撃するのに使われます。コロナウイルスも同様で、1週間以上経つとこれらは血中に出てきます。このため、感染者の早期発見には使えませんが、無症候者を含めた感染を経験した人がどのくらいいるかの調査などに有用です。指や耳たぶからの少量の血液で十分なので、採取者も安全です。
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