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図は、新型コロナウイルスが細胞内に入ってどのように増えていくかを示す模式図です。 順に、 @ウイルスが細胞表面のACE-2レセプ ターなどの結合部位に付着する Aウイルス膜と細胞膜が癒合し内側に取り 込まれる BウイルスRNAは、RNAポリメラーゼと言う酵素でウイルスRNAを鋳型として複製される CウイルスRNAは自身成分を作る情報源(メッセンシャーRNA)となり、細胞質や小胞体などのリボソームで、その成分が作られる。 Dゴルジ装置などで、ウイルスRNAと他の成分が編集されまとめられる。 Eウイルスが完成する Fウイルスが細胞外にどんどん排出される G細胞外ではリンパ球が作ったIgGなどの 免疫グロブリンがウイルスを攻撃する このようにコロナウイルスはRNAという遺伝子タイプのウイルスなので、細胞質内で、RNAポリメラーゼという酵素で複製されます。また、
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RNAを元にリボゾームがタンパク質などをつくります。細胞室内で増えたRNAはリボゾームで作られた、他の成分タンパク質などといっしょにゴルジ装置に入り、そこで修正を受け、ウイルスの形に作られます。ゴルジ装置から出たウイルスは細胞膜から外に排出されます。そして、セキの飛沫や呼吸のエアロゾルで排出されます。 ウイルスが細胞外にでると、そこには体の免疫力が待ちかまえ、ウイルスを排除しようとします。リンパ球やそれらが作るIgG、IgMなどの免疫グロブリン、サイトカインというウイルスを攻撃する兵器です。IgGなど免疫グロブリンは、攻撃対象の様々なウイルスごとにウイルスとの結合部位が違っています。この性質を利用しウイルス成分と反応する免疫グロブリンを検出できれば、ウイルスに対する免疫ができていることもわかります。 これらのウイルスがヒトの体細胞で複製される仕組みや、攻撃される仕組みは、ウイルスに対する治療薬探しや、検査法を理解するために大切です。
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