膵臓は、胃の裏側で背骨の前という、腹部の一番後ろに位置します。幅3cm、厚さ2cm、長さ15~20cmで、重さはおよそ80gと、内臓では胆のうに次いで小さな臓器です。発生の途中で二つの臓器部分が組み合わさって1つになっているため、膵臓から出る消化液の分泌孔は2つあり、主なものからVater乳頭(大十二指腸乳頭)と小十二指腸乳頭と呼ばれています。肝臓で作られる消化液の胆汁は胆管を通り、十二指腸に至る直前で、胆管は膵管と合流し、Vater乳頭から排出されます。これら胆汁や膵液は食事に合わせて分泌され、補い合って、食物の消化・吸収を助けています。 外分泌機能:体の外または、外へ開放している空間へ、物質が分泌されることです。ここで、外とは皮膚などで、外へ開放しているとは、口や肛門、膀胱、子宮・膣など体表へとの連絡通路が確保されている場所を指し、これらへ分泌しているのが外分泌です。膵臓では、様々な消化酵素を作り、十二指腸へ外分泌しています。主な消化液は、デンプン質(炭水化物)を分解するアミラー
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