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自分を含め、現代人は一生同じ場所で暮らす人はまれで、日常的に旅行に行ったり出張に出かけたり転居します。江戸時代と違って歩いて旅することはないので、様々な交通機関に乗り、普段の生活環境と異なる場所へ向かいます。普段乗り慣れている車でさえ、長時間乗ると疲労や体調不良の原因となり、飛行機や船も体調を崩す原因となります。また、普段の環境と異なる場所、気候も体の負担になるでしょう。そして、旅行先ではつい気が大きくなり、バスに乗っているだけなのに、ごちそう攻めにあって、帰ってきたら2kgも太ってしまったという方もよくおられます。また、食中毒の他、慣れない香辛料のため、お腹を壊される方もよくおられます。 元々病気のある方は、この負担自体が病気を悪化させたり、余病を併発させる場合もあります。旅行に先立って風邪薬が欲しいとおっしゃる方がいますが、まずは、自分の体に元々ある問題を確認し、旅行中に起こりえる合併症などに備えてお
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きましょう。その上で、突発的に起こる病気への対応を考えて下さい。 北米やヨーロッパなどの先進国へ行く場合は医療事情は概ね問題がありません。しかしアメリカは保険に入っていない場合の医療が日本の10倍ではきかない国です。盲腸で手術するだけでも1,000万円が飛んでしまう場合もありますので、旅行保険だけは入っておいた方が無難でしょう。発展途上国でも東南アジアの主要都市では概ね日本語がしゃべれる医師がいるので、ちょっとした病気は問題ないと考えられます。しかし、中東やアフリカ、南米などの特に田舎では、ほとんどまともな医療が期待できないどころか、黄熱病やマラリヤ、狂犬病など危険な感染症が待っていることもあります。これらの地域に行く場合は、必要な予防注射をしておいたり予防薬を持参しておかなければなりません。この様な地域は特殊な旅行先なので、渡航外来(トラベルクリニック)などを設けている医療機関に相談し、準備しておきましょう。
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