タバコが吸いたくなるのは、依存性のあるニコチンの血中濃度が下がることと、喫煙習慣が抜けないことの2点が原因です。禁煙の治療では、ニコチンや、その類似物をパッチや経口剤で血液中に入れ、タバコに手を出さなくても気持ちが済むようにつらい依存性を軽減し、2~3ヶ月の間に喫煙習慣を払拭します。タバコを吸わないと鼻粘膜が回復するため、臭いもよくわかるようになり、周囲の喫煙者がいかにたばこ臭いかに気づき、自分がそれをまき散らしていたことに自己嫌悪に陥ります。ここでニコチン類を止めても習慣が無くなり気持ちも変わっているので、ニコチン依存も気にならずタバコが止められるというわけで

す。次は禁煙補助剤を選ぶヒントです。
チャンピックス:経口剤で12週間服用。1週間は量を増やしながら2週間目から、喫煙を止めます。ニコチン量の多いタバコをたくさん吸っていた方、禁煙に自信が無くじっくり取り組みたい方、内服に抵抗のない方にお勧めです。胃に問題がある方は貼付剤がよいでしょう。
ニコチネル
TTS:貼り薬で8週間貼付。開始する日に張り始め、禁煙もその日から行います。2mgからスタートし、1mg0.5mgと減量しながら中止します。ニコチンをいきなり切るのが不安な方、今すぐ禁煙を始めたい方、短期間に禁煙したい方はこれがお勧めです。絆創膏や湿布でかぶれる方は内服薬が良いかもしれません。

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