山口泰
(やまぐち・やすし)
1959年東京都生まれの鎌倉育ち。医学博士。
順天堂大学医学部卒業後、消化器肉科で肝臓病を研究。
カリフオルニア太学サンデイエゴ枝留学を経て、
大船中央病院へ勤務。97年に山口内科を開業。
ホームページ(www.yamaguchi-naika.com)では
医療情報をわかりやすく解説している。

別冊宝島807
水で血液サラサラ
66・67・76・77ページ

PART5

こんな病気も水健康法ですっかり治る!B

狭心症や脳梗塞を引き遅こす
『虚血』状態を水で予防!

だつぶり水を飲めぱ
「虚血」にならない!

内科医の山口泰先生は、「良質
な医療を無駄なく提供すること」
がモットー。必要以上に薬を処
方することは避け、「水を飲ん
だほうがいい」とアドバイスす
るケースも多いとか。
「意識して水を摂取したほうが
いい病気といえば、狭心症や脳
梗塞が当てはまりますね。血液
の循環の悪い人は、酸素や栄養、
水分などが十分に行き渡らず、
『虚血』状態(つまり血流不足)
になりやすい。脳の虚血ば脳梗
塞を引き起こすし、心臓の虚血
が狭心症や心筋梗塞を引き起こ
すので、大変危険です」
狭心症は、心臓の一時的な虚

血状態で、心筋の酸欠により胸
が痛くなるという病気。10分
以内で楽になるが、何度も同じ
痛みを繰り返すのが特徴だ。一
方、心臓に血液を送る「冠状動
脈」が、完全に目詰まりし、血
液の流れが途絶してしまった
状態が心筋梗塞。こうなると、
心臓の一部が強いダメ‐ジを受
け、心不全を起こしたり致命的
になることもある。
「ただ、日頃から水をたっぶり
飲む習慣があれば、血液の流れ
がよくなるので、虚血になりに
くいですね」
つまり飲水は、狭心症や脳梗
塞の予防に有効というわけだ。