集団免疫とは? |
下図左は、免疫の無い人々の間にウイルス保持者が数名混じった場合です。この状態では、ウイルス保持者から水色の免疫の無い人々に次々と感染していきます。ところが、一度感染したり、ワクチン接種で免疫を持つ人が多くいると、ウイルス保持者が集団に混じっても、免疫を持つ多くの人が保持者を取り囲み、免疫のない人との間に壁を作ることができるます。これにより、免疫の無い人への感染を防ぐことができ、集団内での流行は収束します。これが集団免疫の考え方です。 |
麻疹や風疹、撲滅された天然痘はこうして見られなくなりました。グラフは一人の保持者が何人にうつすか示す、基礎再生産率(Ro 横軸)と、集団免疫に必要な免疫を持つ人の割合(縦軸 %)です。この割合(%)以上で集団免疫は機能します。Roの高い、麻疹やポリオは多くの人が予防接種等で免疫を付けなければ収束しません。新型コロナは中間的で、60%程度と考えられています。 必要な免疫を持つ 人の割合=(1-1/Ro)x100 |