集団免疫とは?

 下図左は、免疫の無い人々の間にウイルス保持者が数名混じった場合です。この状態では、ウイルス保持者から水色の免疫の無い人々に次々と感染していきます。ところが、一度感染したり、ワクチン接種で免疫を持つ人が多くいると、ウイルス保持者が集団に混じっても、免疫を持つ多くの人が保持者を取り囲み、免疫のない人との間に壁を作ることができるます。これにより、免疫の無い人への感染を防ぐことができ、集団内での流行は収束します。これが集団免疫の考え方です。

麻疹や風疹、撲滅された天然痘はこうして見られなくなりました。グラフは一人の保持者が何人にうつすか示す、基礎再生産率(Ro 横軸)と、集団免疫に必要な免疫を持つ人の割合(縦軸 %)です。この割合(%)以上で集団免疫は機能します。Roの高い、麻疹やポリオは多くの人が予防接種等で免疫を付けなければ収束しません。新型コロナは中間的で、60%程度と考えられています。

 必要な免疫を持つ 人の割合=(1-1/Ro)x100

テキスト ボックス: 編集後記
 10月も末になり、肌寒い日が増えてきました。何をやっているのかわからないような日が続き、気がつくと今年もあと2ヶ月です。毎日コロナ対策で、自分の診療所だけでなくPCR検査場、休日夜間急患診療所、そして冬に向けて市内の医療機関が発熱の患者さんをきちんとみれる体勢作りなどをしており、発熱や咳の人が医療難民にならず、それ以外の病気の患者さんが安心して医療機関にかかれる状況が整ってきました。大きな施設では、新しい場所を設置しそちらで発熱等の人の診療をしていますが、我々の様な診療所では、昼休みなど、一般の方を違う時間に診る形になります。かかりつけとして来院されてる方は直接お電話いただいて結構ですが、始めての方やかかりつけ医を持たない方は、「発熱等診療予約センター」へ電話をして予約を取る形になります。発熱、セキ、ノドの痛みのどれかの症状がある方のみがセンターの対象です。
 今年の8月がとても暑かったことの記憶は薄れがちですが、当時より時間を見つけて走り続けていたお陰で、忙しい時期に差し掛かっても体調が良好です。ギターの練習も細々と続けておりますが、こちらは昨年と比べ時間が取れず、手の動きが滑らかではありません。春は開催されなかった発表会は、出演者のみが観客となるよう縮小され、いよいよ明日執り行われます。あと1日と少々焦っており、編集後記を書き終えたら泥縄ですが、明日までしっかり練習するつもりです。今更大したことができませんので、苦手なところ、手が上手く回らないところだけ集中して行い、明日なんとか人前で恥をかかないような状況にもっていければと思っています。
テキスト ボックス: 水痘
テキスト ボックス: 必要な免疫保持者の割合