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現時点は、流行の始まりから、蔓延期に至る間の過渡期です。感染症の歴史を見ると、このパンデミック(世界的な大流行)では、多くのヒトが罹り、罹った人が次の人にうつさない防波堤(集団免疫)にならなければ感染の連鎖は断ち切ることができません。つまり、防波堤になる人が大半にならなければ収束しないと言うことです。大半とは60〜80%と言われており、結局ほとんどの人が感染します。一度に多くの人が罹ると医療現場で対応できず、人工呼吸器装着どころか酸素も吸えない人が増え、患者が少なければ助かったのに、なすすべもなく亡くなるケースが激増します。現在行われている外出の自粛は、長期的な感染者を減らすことが目的でなく、感染増加のペースを弛め、医療対応の準備を進
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め、今後増加する医療需要の超過を少しでも軽減するためで、感染者数の総計は変わりません。明らかに効果のある薬がない現在、日本の死亡率が武漢や、ヨーロッパ、アメリカより低いのは、感染者の数が少なく、医療の供給が、医療の需要をなんとか満たしているからです。今後、急速に感染者が増えていき需要が供給を越えると、残念ながら日本も先進流行地域の状況に近づくため、引き続き感染者があまり増えないように、ヒトヒト感染の場を封鎖する社会的な措置が必要と思います。 なお、感染者の増加が緩やかになれば、その分流行の期間は長くなり、人命と経済が天秤にかけられます。ただ、有効な治療薬やワクチンが出現する可能性もあるので期待しましょう。
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