お腹のはりは、腹部膨満感とも言われ、食べ過ぎ飲み過ぎなど胃が満杯になったときに使われる表現です。しかし、お腹に溜まるものは、水分や食物とは限りません
1)ガスや腸内容物が溜まる場合
 便秘や空気を飲み込んでガスが溜まる場合です。ガスは、大腸炎など腸内の環境変化でガスを発生する菌が増え、産生されることもありますが、意外と多いのは花粉症などのアレルギー性鼻炎で鼻がつまり、口で呼吸しながら食事をして空気を飲み込んでいる場合です。鼻の悪いお子さんなどでよく見られます。ゲップやおならが多いときは要注意です。便が出ず、くさいにおいの黄色い吐物を吐く

場合は、腸閉塞になっている可能性があります。
2)腹水が溜まっている場合
 腸や腸管膜から水がしみ出て、お腹の中に溜まるのが腹水です。体の水がコントロールできない心不全や腎不全ほか、がん性腹膜炎などの炎症、重症な肝硬変などでよく見られ、お腹が水を溜めたフーセンヨーヨーのように、ボヨンボヨンするのが特徴で、危険なしるしです。
3)腫瘍
 お腹が張るまで我慢できる腫瘍は良性で、子宮筋腫などでよく見られます。
4)尿閉
 前立腺肥大などで膀胱に尿が満々と溜まってふくれていることがあります。
 なお、ただ太っているだけのこともあり、該当者はダイエットをしましょう。

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